カナダ・トロントにある VC Ultimate 本社を訪問して
先日、カナダ・トロントにある VC Ultimate 本社 を訪問する機会を得ました。
この訪問は、私自身にとっても、また私の会社としても大変有意義な経験となりました。VC Ultimate は、アルティメット・フリスビーの世界で知らない人がいないほどの存在感を持つブランドであり、その本社を訪れるというのは、業界の中心地を垣間見るような体験です。
今回は、VC Ultimate の魅力、そこで得た学び、そして将来への展望についてお伝えします。
VC Ultimate 本社
VC Ultimate 本社はトロント郊外に位置しており、私が滞在していたダウンタウンのユニオン駅から車で約50分の距離にあります。街の喧騒から少し離れた静かな環境の中に佇む本社。
2019年に彼らのオフィス引っ越しを手伝ったのですが、今回訪問した本社はその当時のロケーションよりもダウンタウンから遠くなった一方で、ストレージスペースが大幅に拡充されていました。効率的な運営を目指した設計となっており、成長するブランドの勢いを感じさせます。
本社にはオフィススペースに加え、小規模ながら併設された工場もあり、ここで製品がどのように生まれるのかを間近で見ることができました。大規模な工場の見学は叶いませんでしたが、本社の工場では、商品の製造プロセスについて丁寧に説明していただき、熟練したスタッフたちが手際よく作業を進めている様子に感銘を受けました。
特に印象的だったのは、デザインから生産、品質管理に至るまでの各プロセスが、VC Ultimate のチームワークと専門性によって支えられている点です。一つひとつの作業が正確で無駄がなく、製品に対するこだわりと情熱が伝わってきました。
また、この訪問では、VC Ultimate の社長であるエイドリアーナが特別に週1回の出社日を私のために合わせてくださったことにも感激しました。普段はリモートで業務をされているとのことですが、この日は直接話すことができ、会社やプロジェクトについて非常に貴重な意見交換をすることができました。エイドリアーナには心から感謝しています。
在庫管理と品質管理：プロフェッショナルの真髄
訪問中に特に感銘を受けたのは、VC Ultimate の 在庫管理 と 品質管理 の徹底ぶりです。各製品が適切に保管され、必要なタイミングで迅速に出荷できる仕組みがしっかり整備されていました。アルティメット業界では、大会やイベントが限られた期間に集中するため、このような対応力の高さは非常に重要です。VC Ultimate は長年の経験を活かし、効率的かつ確実な在庫管理を実現していると感じました。
顧客ごとに異なるカスタマイズ製品やチームユニフォームを扱う中で、細やかな調整や管理を徹底する姿勢には感心しました。特に、品質管理についてはその緻密さに驚かされました。製品が顧客の手元に届くまでに、複数段階の検査を通じて細部まで厳しくチェックされる仕組みが整っています。プリントの色味や縫製の精度といった細かな点まで確認され、VC Ultimate の製品に対する妥協のない姿勢を強く感じました。
さらに、工場で働くスタッフたちが製品づくりに情熱を持って取り組んでいる様子も印象的でした。経験豊富なスタッフが一つひとつの製品に丁寧に向き合う姿を見て、VC Ultimate のクオリティがどのように生み出されているのかを実感しました。
日本代表のユニフォーム製作に関する話
今回の訪問では、日本代表のユニフォーム製作に関しても詳しく話し合うことができました。このユニフォームは、私がクラブジュニア様を通じて依頼し、2024年の国際大会で使用されたものです。VC Ultimate 側も日本代表チームとのコラボレーションを非常に大切にしており、今後の改善点や課題について建設的な意見交換ができました。
たとえば、素材選びやデザインプロセスについては、日本独自の美意識や選手たちの具体的なニーズをどのように反映させるかが議題に上がりました。VC Ultimate の豊富な経験を活かしながら、より快適で機能的なユニフォームを作るために双方が真剣に意見を交わしました。また、納期や配送プロセスの効率化についても課題が残る部分があると感じましたが、これらは今後の協力関係を通じて解決していけるという手応えを得ました。
さらに、JFDA（日本フライングディスク協会）とのサプライヤー契約に関しても、WG（ワールドゲームズ）開催年が契約区切りのタイミングとなっていることが話題に上がりました。今年のWGでは、クラブジュニア様がJFDAと契約を結んでいるため、私自身も可能な限り協力し、VC Ultimate の良さを最大限引き出せるよう精進したいと考えています。
VC Japan と私の会社の展望
今回の訪問を通じて、VC Ultimate のビジョンや価値観を深く理解することができました。同時に、私の会社としての方向性や目指すべき目標についても多くの示唆を得ることができました。
特に、私が注力している VC Japan プロジェクトについては、現地のスタッフとも有意義な議論を交わすことができました。VC Ultimate の強みを最大限に活かしながら、日本市場に特化した取り組みをどのように進めていくかという点で、多くのアイデアが生まれました。
おわりに
VC Ultimate 本社を訪れたことで、ブランドの持つ情熱やプロフェッショナルな姿勢に触れることができ、大きな刺激を受けました。また、この訪問は、私自身にとっても会社としての成長の一歩となる貴重な経験となりました。
今後も、VC Ultimate との連携を深めながら、日本のアルティメット界をさらに盛り上げていけるよう努力していきたいと思います。このブログが、業界の裏側や VC Ultimate の魅力を少しでも伝えるきっかけになれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました！
株式会社Threee
代表取締役社長 村岡
