2024年11月28日(木)、埼玉県の名門校・花咲徳栄高校にて、第1体育館を会場にアルティメット講習会を実施しました。私は2013年にこの学校を卒業し、現在はアルティメット日本代表選手として活動しています。今年も母校での講習会を実現できたことに、大きな喜びと感謝の気持ちを感じています。
昨年に続き、今回も多くの在校生が参加してくれました。この場を借りて、熱心に取り組んでくれた生徒の皆さん、そして準備から当日のサポートまで協力してくださった先生方に心より感謝申し上げます。
アルティメット講習会の流れ
講習会は、以下の内容で進行しました。
模範実技の披露
アルティメットの魅力を視覚的に伝えるため、日本代表選手としてのスロースキルを実演しました。華麗なカーブを描くスローや、生徒たちの頭上を優雅に飛んでいくスローなど、フライングディスクの多彩な動きと魅力を存分に披露。アルティメットのプレーのダイナミックさや美しさを間近で体感した生徒たちからは、驚きの声や拍手が上がり、会場全体が一気に盛り上がりました。
基本スキルの指導
初めてフライングディスクを扱う生徒も多いため、投げ方やキャッチの基本を丁寧に解説。アルティメットの基礎技術である「フォアハンドスロー」や「バックハンドスロー」を重点的に練習しました。
ペアやチームでの実践練習
生徒たちは3人1組のグループでスロー練習を実施。基礎をしっかり押さえた後は、動きながらのスローやキャッチを取り入れ、実戦に近い形でスキルを磨きました。
ランアンドキャッチ
長い距離を使ったダイナミックな練習として、私がバックハンドスローやフォアハンドスローで走る生徒に向けてパスを出し、彼らは全力でキャッチに挑戦しました。その後、特に意欲的な生徒たちが「ハンマースローでのキャッチ」にも挑戦。ハンマースローの独特な弧を描く軌道は難易度が高く、最初は苦戦する様子もありましたが、次第に慣れてくると「自分もやりたい!」と声を上げる生徒が増え、最終的には全員がハンマースローのキャッチに挑戦しました。生徒たちが一投一投に楽しみながら挑む姿は、講習会の大きな見どころとなりました。
エキシビションマッチ
最後には、花咲徳栄高校野球部の選手たちと私が率いる「チーム花咲」が対戦するアルティメットの試合を実施。甲子園出場を果たした野球部の驚異的な身体能力に舌を巻きつつも、アルティメットのスピードと戦略の醍醐味を伝える試合ができました。
アルティメットがもたらす教育的価値
今回の講習会を通じて感じたのは、アルティメットが持つ「教育的価値」の大きさです。このスポーツはフライングディスクを用いた非接触型の競技であり、フェアプレー精神が重要視されます。そのため、プレーヤー同士がコミュニケーションをとり、ルールを守る意識を高めることが求められます。
また、ディスクを投げる・受け取るといった動作を繰り返すことで、身体能力だけでなく集中力や瞬発力も鍛えられます。特に、高校生のような成長期の若者にとって、心身の発達を促す理想的なスポーツと言えるでしょう。 埼玉県内ではまだアルティメットが浸透しているとは言えませんが、今回のような講習会をきっかけに、多くの学校で教育や部活動の一環として取り入れてもらえるよう引き続き活動していきたいと考えています。
生徒たちからの感想と今後の展望
講習会終了後、多くの生徒たちから次のような感想をいただきました。
「初めてやるスポーツだったけど、とても楽しかった!」
「また機会があれば挑戦してみたい。」
「ディスクを投げるのが難しかったけど、少しずつコツをつかめてうれしかった。」
これらの声を聞いて、アルティメットの楽しさが伝わったことを実感しました。また、今回の経験が彼らの新しい挑戦や成長につながることを願っています。
さらに、講習会の様子はYahoo!スポーツナビにも取り上げていただき、多くの方にアルティメットの魅力を知っていただく機会となりました。
花咲徳栄高校への感謝と未来への決意
母校での講習会を実現できたのは、先生方の協力と生徒たちの熱意があってこそです。特に、生徒たちの驚異的な身体能力に触れ、将来彼らと一緒に本格的なアルティメットの試合で肩を並べる日を夢見ています。
今年の全日本の金メダルとサイン入りディスクを贈呈させていただきました。
埼玉県を拠点に、アルティメットの普及活動を続けていく中で、こうした機会は非常に貴重です。今回の成功を糧に、より多くの学校や地域でフライングディスクの魅力を伝える活動を広げていきます。
今後も教育現場やスポーツコミュニティでの導入が進むよう、講習会やイベントを積極的に企画していきます。そして、アルティメットを通じて、次世代の子どもたちに新しい可能性を届ける活動を続けていきたいと思います。
皆さんもぜひ、一度フライングディスクを手に取り、その楽しさを体感してみてください。アルティメットが埼玉の新しいスポーツ文化として根付く日を目指して、これからも全力で取り組んでいきます!
株式会社Threee
代表取締役社長 村岡